第43回全国障害者技能競技大会報告書
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技能競技ビルクリーニング 第43回全国障害者技能競技大会ビルクリーニング競技は、愛知県常滑市中部国際空港(セントレア)に隣接する愛知県国際展示場ホールFにおいて、全国45都道府県45名の選手が参加され盛大に開催されました。今大会は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い大幅な規制緩和の中で多くの観客をお迎え…しての開催となりました。又、今大会は4面のコートレイアウトの下、弾性床&机上清掃と繊維床清掃の…2課題で競技を実施しました。 ビルクリーニング作業で一番大切なことは、自分たちの実施した作業により提供される出来映え、言い…換えれば清掃サービスが最も大切であると考えます。決められた時間の中で作業を完結すること(生産性)は言うまでもなく、マナーや安全に留意した作業が成された上で「お客様に喜んでいただける清掃サー…ビス」が提供できるものと考えます。 そうした考え方に立って、この競技は選手たちの日ごろ培った努力の成果を、作業準備・作業動作(手順)・仕様誤り・作業態度・作業時間の5項目に着眼し評価をした結果、金賞1名、銀賞1名、銅賞2名、努力賞…1名、合計5名の選手が受賞されました。しかし、賞を逃された各選手の皆様の技能レベルは決して劣る…ものではないと考えます。何が明暗を分けたか?受賞された選手は2課題とも満遍なく、その技能を発揮…されたことが大きな要因かと考えます。建築物の床材に代表される「弾性床」そして「繊維床」の特性を考え…た作業が形成され、資器材の取り扱い方も適切であったと考えます。 惜しくも受賞されなかった選手の皆様は来年の全国大会或いは、2027年の国際大会も視野において…基本的な資器材の取り扱いから練習に励んでいただきたいと思います。 そして、ステップを踏んで技能レベルの向上に繋げていただければと思います。 最後に、ほぼタイムスケジュール通りの進捗に大きな力を発揮された「競技補佐員」の皆様と、選手たちの…活躍をご紹介いただいたメディアの皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。主査北山 克己33講評

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