技能競技製品パッキング 第43回大会は昨年よりも1名多い22名の地方大会を勝ち抜いた選手が参加し開催されました。… 課題内容は前年と同じですが、今回も選手の技能レベル向上にともない評価基準を見直しています。 今大会では、課題であった“品質”についてかなり意識している選手が多く見られ、その成果として大幅に品質が向上した大会だったと思います。品質を向上させるためには単に折り方を丁寧にするだけでなく、どれくらいの品質を目指すのかを具体的にすることが重要です。目指す品質を目標に各選手が様々な工夫や改善を行い競技に向き合う姿は見ている人に感動を与えたと思います。 課題1では、紐を使っての結束がポイントとなりますが、今大会では「動作を早くしてもトップ選手のような時間では折れない」「時間短縮するためにはどうすると良いか」という相談が多数寄せられました。時間…短縮するには早く折ることや早く縛る事も重要ですが、そういった主体の動作だけでなく、それに付随する動作を無くしたり短縮をはかることがポイントとなります。 いわゆる“ムダ取り”です。材料のレイアウトを変化しただけで選手の動きが変わります。選手の動作をよく分析し、よりムダの無いコンパクトな動作で作ることが時間短縮の近道です。 課題2では毎回課題だった品質が大きく向上し、品質の重要性が浸透してきている事を審査を通し感じ…られました。特に上位の選手にはこの品質に辿り着くまで相当な努力が必要だったと思います。シワが1つでもあれば不良品です。 常に安定した品質を作り出せる様に練習していただき、次回大会では更なる質の向上を期待して…おります。 最後に、頑張って競技に臨まれた選手、ならびに選手を支えてこられた家族や支援者の方々、大変お疲れ様でした。そして大会関係者の皆様をはじめ、多くのスタッフのおかげで無事に競技を終える事ができま…した。心より感謝申し上げます。 皆様の今後の活躍をご祈念いたします。主査鈴木 陽一35講評
元のページ ../index.html#37