技能競技パソコン操作 パソコン操作は、視覚障害者が支援機器である画面情報読み上げソフト(スクリーンリーダー)やWindows…OSのアクセシビリティ機能であるハイコントラストや画面拡大機能を活用し、Excel、PowerPoint、ブラウザ等のビジネスソフトを使用して課題に回答する競技です。 第43回大会は選手6名が参加し、【ExcelのDCOUNTA関数を用いた名簿の人数調整に関する課題】、【インターネットから指定の書籍を検索し、フォーマットされた書類に入力する課題】、【インターネット…から指定された写真をダウンロードし、それを利用してPowerPointのスライドを作成する課題】、【初見のExcelデータから相関の分析をし、その結果を記載する課題】の4課題に取り組みました。 選手の皆さんは、事前公開課題の練習の成果として、基本的な操作は習得されていました。一方、初見のデータなど全体像の把握や、課題の時間配分について、工夫する必要性を感じました。 また、視覚に頼りすぎている選手も散見されました。視覚だけでなく画面情報読み上げソフトやキー…ボード操作の活用も重要であると考えます。 視覚障害者にとって扱いにくいフォーマットされたExcelへの入力時の工夫、画像データのPowerPointへの取り込みにおける確認メモの作成など、現場で役立ていただければと思います。 視覚障害者のパソコン操作における努力や工夫による操作力の向上と、企業・社会が視覚障害者にとって働きやすい環境整備が、視覚障害者の就労と業務・職域の拡大につながることを強く願っております。 末筆になりますが、選手の皆さんはじめ関係者の方々のご尽力で第43回を無事終了することができ…ました。改めて感謝申し上げるとともに、選手の皆さんのますますのご活躍を祈念しております。主査石川 充英49講評
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