第43回全国障害者技能競技大会報告書
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技能競技パソコンデータ入力 平成17年の第28回山口大会から始まった本競技は、通算16回目を数えます。今回は、北は北海道、…南は沖縄まで各都道府県から、30選手にエントリーいただきました。昨年よりも多くの選手に参加いた…だき、活気溢れる大会となり、嬉しく思います。 競技は、前回大会同様、アンケート入力、文書修正、帳票等作成の3課題各30分により実施致しました。各選手の技術レベルが上がってきており、それぞれの競技で最高得点者が異なり、競技全体としてのレベルが高くなってきていると感じています。 課題1については、全体として過去一番の入力速度で、正確性を争うレベルとなりました。仕事として…働く上でも基盤となる技術ですので非常に良い傾向だと思います。課題2については、課題用紙と画面の…比較で視線だけでなく、身体を大きく動かし、姿勢が崩れている選手が目立ちました。 短時間であれば保てる集中力も、30分という長丁場の中でいかに持続させるかがポイントとなった…ように感じます。業務では継続的に作業を行うことになるので、次は作業姿勢なども意識して、皆さんの…能力を最大限活かしていただきたいと思います。課題3については、皆さんのスキルが更に高まっている様子で、非常にハイレベルな争いでした。しっかり確認までできている選手も多く、これだけの技術があれば様々な仕事に応用できるだろうと感じました。 現在、パソコンを利用した作業はより求められていますし、これだけの技術を有する選手が多く見られたことは非常に喜ばしく思います。今後も、この競技で培った入力の正確さ、スピード、そしてミスを見逃さ…ない力だけでなく、丁寧さや集中力を活かせる機会はたくさんあると思いますので、日々の業務に活かしていただきたいと思います。 末筆になりますが、ご協力いただきました関係者の皆様に心から感謝申し上げますとともに、今後のより一層のご活躍を期待しております。主査落合 昇51講評

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