技能競技縫製 第43回全国障害者技能競技大会は、愛知県国際展示場で新型コロナウイルス「5類」移行後多くの…観客数の中開催されました。午前の部10:30から12:30、午後の部13:30から15:30の…計4時間で競い合いました。競技課題の仕様変更にも関わらず、前回よりも参加数も増え14名となり…ました。ミシン、アイロンのテクニックの枠で特にアイロン工程を重視し、丸みの左右対称や折り幅の一定化、くせ取り作業、ギャザー寄せ後の押さえアイロン、ミシン作業時の手の動作、小道具の使い方、仕様書の把握を強調した出来栄えがポイントとなりました。午前中は全員が落ち着いて各自練習成果を発揮しようと手際よく進行している様子が見られました。午後は全体的に見直し等により緊張感が高まり、スピード…ダウンが見られました。ある選手については、生地の表裏を間違えたことに気づき、直し作業ができたことは大変良かったです。しかしながら、惜しくも完成されませんでした。結果上位入賞者はなく銅2名、努力賞1名のみとなりました。工程ごとに左右対称や出来上がり状態を確認する事が進行中の大事な工程となります。ギャザーの寄せ方、フリルの付け方に課題が見られましたので、今後の課題として指導者や介助者の皆様には仕様書や使用用具一覧表の内容を詳しく理解いただき、練習時の確認工程を怠ることなく指導をお願い致します。個人講評の時に、競技課題の仕様内容(文書の意味)を理解されていない方が参加者の三分の一程見られ、次回の精度を高める為に時間をかけて話をさせていただきました。多くの方に支えられこの大会に出場する過程が、選手にとってあらゆる場面における粘り強さと強い精神力、集中力の向上に繋がると強く感じています。最後に競技スタッフ、大会事務局及び関係者の方々のおかげで競技が円滑に進行できたことを心より御礼と感謝申し上げます。 主査鈴木 皆子53講評
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