第43回全国障害者技能競技大会報告書
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技能競技木工 今大会が成功裏に終了できたこと、大変うれしく思うと伴に、関係各位の皆様のご支援、ご協力とご理解に深く感謝申し上げます。 木工競技は、11月18日(土)快晴の中、愛知県常滑市セントレアで開催されました。競技は、ホールF中央で午前9時に開始しました。昼食休憩をはさみ終了が15時(延長終了時間16時)です。選手は、手際良く蓋部材の加工組立てから始めました。蓋組み立てから始めるのは、接着剤を乾かし…固着させるためです。次に本体加工に入りますが、3年前から支給部材の長さ寸法を長手部材と妻手(短手)部材の一本として支給しているため、部材の切り分けから始めます。 木工競技は、11名の参加で行われ、競技課題は、蓋付き木箱の製作です。課題の評価は、加工精度、でき…ばえ、作業時間、作業態度の4項目で行い、減点数の少ない方が上位となります。競技の結果は、金賞1名、…銀賞3名、銅賞1名、努力賞1名でした。金賞に近い方が例年になく多く、このことから、選手を指導される方の指導法の向上により、各選手個々の技術レベルが確実に向上していることが感じられました。 更なる向上に向けて感じたことを記述すると、二つあり、一つは、仕上げ削りが不十分なことです。作品の出来栄えを左右しますので、カンナの調整をしっかりと行い逆目ぼれを起こさず、組手の木口も削り斑が…出ない様に削って下さい。 二つ目は、底板取り付けでの釘の打ち方です。釘の頭が出ている作品が多く、必ず釘締めで底板の面平らか、少々沈む程度に調整してください。 来年、大会参加を希望されている方を指導される方は、「木材加工系実技教科書」(実教出版)を参考にされると良いと思います。日頃から研鑽を積まれ競技大会に参加された選手の皆様及びサポートされた方々に敬意を表します。主査小林 正道55講評

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