技能競技電子機器組立主査17 第44回大会は、技能五輪全国大会と同時開催のもと、前回大会と同じ愛知県国際展示場において開催…されました。電子機器組立競技には、昨年度より2名多い8名の選手が参加されました。会場には多くの方々が見学に訪れ、緊張感のある雰囲気のなかで選手たちは競技に集中し、最後まで諦めることなく、作業に取り組まれました。 競技課題は、前回大会の課題から大きな変更はなく、夜間の人の動きに反応する機器を制御する回路を…組み上げることです。必要とされる技能レベルは、技能検定「2級…電子機器組立て」課題と同程度です。限られた競技時間で、正確に動作することを必須として、電子機器を美しく組み立てなければなりません。そのため、本競技において特に高い技能が求められる「はんだ付け」の技術はもちろんのこと、束線による配線技術、作業段取り、トラブルが生じた際の対処方法などのさまざまな知識と技術、技能、経験が問われる競技となっています。 競技結果については、厳正に審査をしました結果、金賞1名、銀賞1名、銅賞2名、努力賞1名の5名が…入賞しました。金賞作品は、はんだ付けが優れており、ミスも1箇所のみという完璧に近い作品でした。このようなミスの少ない作品に仕上げるには、はんだ付け作業などを早く正確に仕上げる技術を習得することが重要です。たとえミスを犯しても、早く正確に作業ができれば、リペアできる時間が確保できているので、…結果的にミスの少ない作品に仕上げることができると思います。また、要求仕様を正確に理解して、要求…仕様から逸脱しないような仕上がりとして他にどのような仕上がりパターンがあるか検討することも重要です。大会に参加される選手の皆さまには、要求仕様を満たし、ミスのない作品を仕上げる技能・技術の習得に引き続き努めていただければと思います。 最後に、参加選手と選手を指導されている指導員の方々ならびに大会関係者、競技スタッフ、その他多くの皆様のご協力に心より感謝申し上げます。櫻井 光広講評
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