第44回全国障害者技能競技大会報告書
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理事長輪島 忍 「アビリンピック」の愛称で親しまれている全国障害者技能競技大会は、障害のある人々が日ごろ培った技能を競い合うことにより、職業能力の向上を図るとともに、企業や社会一般の人々が障害のある方に対する理解と認識を深め、その雇用の促進を図ることを目的とする技能の祭典です。 第44回となった今大会は、2024(令和6)年11月22日から24日までの 3日間、愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)にて開催しました。全国から過去最多 となる398名の選手にご参加いただき25技能競技種目を実施するとともに、技能デモンストレーションとして前回大会から引き続き「ドローン操作」、新たな試みと して「RPA」を実施しました。会場には多くの方にお越しいただき、参加選手の高い 技能を直接ご覧いただくことができ大変嬉しく思います。 また、「障害者ワークフェア2024~働く障害者を応援する仲間の集い~」を併催し、100の企業・団体の皆様のご協力を得て、障害者の職業能力及び雇用に関する 展示等を展開するとともに、ステージでは愛知県立名古屋聾学校とプロ野球選手 「福敬登投手招待プロジェクト(中日ドラゴンズ)」との繋がりを紹介する特別 ステージやバリアフリーeスポーツの実演・紹介、技能五輪国際大会チャンピオンに よるトークショーなどを行いました。 さらに、前回に引き続き、全ての競技や障害者ワークフェア及び開閉会式の様子を 会社やご家庭でもご覧いただけるよう、動画配信を行いました。参加選手の技能競技に懸ける熱意や、技術の高さ等をご覧いただいた方々からは、「幅広い職種で障害者の方が活躍していることを知れた。」、「選手のレベルの高さに驚きました。」、「真剣な選手 たちの姿に感動しました。」などの感想をいただいたところです。そして、会場では アビリンピックマスコットキャラクター「アビリス」が会場内に登場し、多くの方と 触れ合いながら大会を大いに盛り上げてくれました。 参加選手の皆様には、今大会において競技に全力で臨んだことを誇りとして、職場や地域などでより一層ご活躍されることを期待いたします。 最後に、今大会の共催である愛知県をはじめ、開催に後援いただいた厚生労働省並び に関係府省等、技能競技・各種イベントに協賛いただいた業界団体、企業、関係機関、 そして、大会運営にご協力いただいた皆様に厚くお礼申し上げます。独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構44thはじめに

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