技能競技コンピュータプログラミング主査31 コンピュータプログラミング種目は、競技課題がロボットアームを介して実世界に直接働きかける特徴…を持った種目です。今回は、過去の全国アビリンピックに参加された選手2名、新規参加の選手2名を…合わせ昨年同様4名の選手の参加を頂きました。 当日の競技は午前3時間、午後3時間の計6時間でプログラミング、ロボットを用いた作品の描画と…ドキュメント作成を行う総合的な課題に挑戦頂くものでした。 競技課題の内容は小型ロボットアームと専用プログラミング言語により3Dペンで作品を作成するとともに、最近の国際大会の課題傾向を反映して、プログラムの動作に関して、いくつかの機能の実現をその要素として加えたものを踏襲しました。 具体的には課題図形として、東京国立博物館で開催されていた「はにわ展」で展示された「踊るはにわ」をモチーフに線画とした基本図形を提示し、図形の描画時に拡大・縮小や移動などの実現や、適切なユーザ…インターフェースの作成を期待しました。 競技結果は、初参加の選手の1名が3Dペンによる作品に少し不備があったものの、プログラムに要求された機能の実現、ユーザインターフェースの作成、ドキュメントの内容を総合して銀賞を、過去の参加…選手のうち1名も描画の完成やユーザインターフェースの実現で銅賞を獲得されました。加えて過去参加のもう1名の選手も描画の完成を、初参加のもう1名の選手も描画まで試みられるなど、競技成果全体の…レベルアップが見られました。特に銀賞を得られた選手に関して、次回大会での成長が期待されます。 大会の全体の運営では、協賛企業協力員の方の助力も相まって、順調に行う事が出来ました。次回全国大会は国際大会参加候補選手の選考会でもあり、さらに競技内容を改善・アピールし、より高い技能を持つ選手に参加して頂きたいと考えています。水野 直樹講評
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