技能競技製品パッキング主査35 今大会は過去最多24名が参加し開催されました。課題内容は前回と同じですが、今回も選手の技能…レベル向上にともない評価基準を見直しています。事前のオリエンテーションではいつも課題となる…“品質”についての質問や時間短縮のための手順の確認など多くの問い合わせが有り、この競技のポイントとなる要素を各選手が理解し取り組まれたと感じました。その結果として、今大会でも品質の向上や作業…改善などが図られたと思います。 課題1では結束の緩みについて特に厳しく審査しております。競技終了後の講評でも話しましたが、最初の1本目の結束に緩みが発生しやすい中で、いかに緩衝材をきれいに揃える事が出来るかが重要です。上位の選手には緩みがありませんでしたが、半数以上の選手で緩みが発生していました。そのほとんどが1本目と思われる結束です。2本目と思われる結束に緩みが無い事から、緩衝材がきれいに揃えた状態であれば…確実に緩みの無い結束が出来る技量がありますので、緩衝材を揃える方法を工夫し2本の結束を均等の…強さにする事を目指してください。課題2では今回も前大会以上に品質の向上が見られた事で、審査も細部まで実施し評価しております。特に化粧箱と中箱については、全体の品質の向上が見られる中で未だ課題があります。目指す品質に差があれば出来た製品の品質にも差が出ます。妥協せず高い品質を目指した結果が今大会の順位に反映されたと思います。講評で話した「相手を思う気持ち=おもいやり」の延長線上には…お客様がいます。選手の方々にはこの競技を通し、指導する支援者の方々や一緒に仕事や勉強に励む同僚や友人、そして家族に対し常に感謝し、普段から周囲の人に対し「おもいやり」を持って接してほしいと思い…ます。その結果が品質や技量の向上に必ず繋がります。次回大会でも更なる質の向上を期待しております。 最後に、頑張って競技に臨まれた選手、ならびに選手を支えてこられた家族や支援者の方々、大変お疲れ…様でした。そして大会関係者の皆様をはじめ、多くのスタッフのおかげで無事に競技を終える事ができ…ました。心より感謝申し上げます。 皆様の今後の活躍をご祈念いたします。鈴木 陽一講評
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