技能競技ネイル施術主査43 ネイル施術競技は、参加者7名で行いました。競技全体の印象としては参加選手の技術レベルが全体的に高い大会となりました。第一課題はサロンサービスの基本技術であるネイルケアとカラーリング、第二課題はネイルチップアート(テーマは、ファンタジー・カラフル)の2つの競技課題で実施いたしました。 今年は、初の試みで実際のサロンワークを意識した競技内容に一部変更し、第一課題のカラーリングで…使用する製品を事前に公表せず大会前日に発表するという内容でした。その場での対応力やカラージェルの特性を理解しジェルの塗布量、硬化時間やブラシワークなど、使用する製品によって変える必要が出て…くるため少し難しい内容となりました。日頃の鍛錬の成果が出ていたようで選手の皆さんは落ち着いて…対応できていたように思われます。今大会で使用したカラージェルが色むらやジェルの溜まりが出やすい少し難しい色だったこともあり、サロン経験値の高さによって仕上がりの正確さなどに差が出たようです。 第一課題においては、仕上がりの良し悪しだけでなくお客様への配慮、安全にお道具や材料を使用し…施術を行なっているかなども審査ポイントとさせて頂きました。上位入賞者は第一課題において、全体的に安定した施術でバランスよく美しく仕上がっていました。第二課題のネイルチップアートでは、テーマは…『ファンタジー・カラフル』と抽象的なテーマでしたが、お一人お一人のファンタジーの世界が彩り豊かに…表現させていて、審査する私達も楽しく審査をさせて頂きました。第二課題においては、色彩バランス、5本のアートの配置やバランス、アートの技術テクニック、全体的にまとまりがあるかなどが審査の基準となりました。 最後になりますが、選手の皆さま、モデル、関係各所の皆さまのおかげで、今年もネイル施術が大会競技として実施できたことに心より感謝申し上げます。これからも、ネイル施術競技を通して参加選手の可能性や夢を支え応援していけたらと思っております。大江 身奈講評
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