第44回全国障害者技能競技大会報告書
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技能競技パソコン組立主査47 パソコン組立競技は6名の選手が参加され、皆様真剣に取り組まれていました。競技時間は午前2時間、午後2時間の合計4時間と長時間の作業となります。主な競技内容はパソコンの分解・メンテナンス・組み立てといったハードウェアを構築する内容とオペレーティングシステムやドライバをインストールし、…各種設定を行うといったソフトウェアを構築する競技となります。 これまでの大会では使用する部品にすべて新品の物が準備されていましたが、今大会では新品の部品に加えて中古品も使用する競技課題となっていました。クライアントから預かった古いパソコンに対して…メンテナンスを行い、部品の追加及びソフトウェアのバージョンアップによって、パソコンのグレード…アップを図るという内容です。中古品を扱うことから、部品の不良や毀損状況が初期からあるのか、それ…とも自身の作業による不具合なのかを切り分けることができる作業の進め方が非常に重要となります。 選手の皆様は最初に課題を一通り読み込み、作業の全体像を把握してから作業を開始されていました。…古いパソコンについては部品を一つ一つ手に取って初期状態を丁寧に確認したり、パソコン名やネットワーク情報を確認したりとドキュメントにしっかり記録されていました。また、部品は精密機器のため慎重に取り扱いながら分解・組み立てをしており、ソフトウェアの構築においてもパーティションの割り当て…領域を正しく計算して仕様通りにするなど高い技能を十分に発揮されていたと思います。 最後になりますが、選手及び関係者の皆様のご協力をいただいたおかげで無事に競技を終えることが…できましたこと、心より感謝申し上げます。参加された選手の皆様におかれましては、今後より一層ご活躍されることを祈念いたします。相良 佳孝講評

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