技能競技パソコン操作主査49 パソコン操作は、視覚障害者が支援機器である画面情報読み上げソフト(スクリーンリーダー)やWindows…OSのアクセシビリティ機能であるハイコントラストや画面拡大機能を活用し、Excel、PowerPoint、ブラウザ等のビジネスソフトを使用して課題に回答する競技です。 第44回大会は選手5名が参加し、【エクセルのXLOOKUP関数や動的配列数式(スピン)を利用して…統計データを加工して比較するデータを作成】【インターネットの検索結果を利用して、エクセルのセルが細かく分割されているフォーマットの資料を作成】、【資料から必要な情報を選択して掲載、不足する情報はインターネットから入手してパワーポイントでスライドを作成】【エクセルのwebservice関数を使いデータを解析】の4課題に取り組みました。 今年も業務で必要とする技術とエクセルの新しい機能について出題しました。今大会から事前公開課題の提示方法を具体的な課題から出題項目に変更したため、選手はすべての課題が初見となりました。選手…は果敢にチャレンジしていましたが、課題の取り組む順番や時間配分などについて、工夫する必要性を…感じました。 視覚障害者のパソコン操作、とくにエクセルについては新しい機能が追加されるため、それらの情報に…アンテナを張り、必要に応じて適切に利用できるように操作力の向上は必要と考えます。一方、ご自身の…障害特性を理解し、必要に応じて他の人の目や助けを借りる箇所を見極められること、そしてそれらに…ついて適切に伝えられることは、私たちは視覚障害者が業務を行っていく上で、大切なポイントと考えて…います。 末筆になりますが、選手の皆さんはじめ関係者の方々のご尽力で第44回大会を無事終了することが…できました。改めて感謝申し上げるとともに、選手の皆さんのますますのご活躍を祈念しております。石川 充英講評
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