第44回全国障害者技能競技大会報告書
59/152

技能競技技能デモンストレーションドローン操作ドローン操作 建築物の点検業務を想定し、設置された模擬障害物にはりつけた数字や破損個所などを、ドローンを操縦し見つけます。発見した数字などを 撮影し、位置を把握します。限られた空間で建築物に接触することなく、飛行ルートを考え、正確に早く数字を見つけることが重要です。ドローンを活用することで、人では難しかった場所の点検を容易に行うことが 可能となります技能デモンストレーション実施スタッフ57 ドローン操作では、最大高さ約3mの工作物上に置かれた5つの被写体の撮影をドローンで行い…ました。前半後半合わせて、60分の飛行時間の中で2名の訓練生が2回ずつ計4回の撮影を行いましたが、4回ともすべての被写体を鮮明に撮影することができていました。 競技参加に向け、ドローン操作未経験の訓練生2名に約1か月半前から1週間あたり2~4時間の訓練…を行い参加させていただきました。また、指導を担当した私自身もほとんどドローン操作の経験がない…ところからのスタートでしたので大変よい経験になりました。 訓練の中では、ドローン操作自体の操作技能向上はさることながら、選手同士で協力して自主的に準備や片付けをする力、声掛けをして連携を取る力、ミスをしてもフォローし合う力なども身についていったように思います。本番中も実は小さなハプニングがありましたが、訓練生同士がフォローし合うことで解決できていました。 障害面では、練習やデモンストレーションの中で人に見られて緊張する中でも正確な操作ができる、…ハプニングやアクシデントが起きた際に混乱しても自己対処や必要に応じ相談をして短時間で落ち着ける、身体上の特性からドローンと被写体の位置が掴み辛い状況があっても画面の見方を工夫して乗り切るなど、個々が自分の特性と向き合いつつ今できる対処や補完方法を使って大会当日を乗り切りました。 アビリンピックへの参加により、参加競技の技能以外にも学べることが沢山あり、学んだ内容は今後の…職業生活でも役立つ内容だと思います。機会があれば、ぜひ前向きに参加を検討していただくと今後の糧になると思います。後藤 裕貴講評

元のページ  ../index.html#59

このブックを見る