障害者雇用事例集(H31)
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11企業の声企業の声社員の声社員の声現場担当者の声現場担当者の声優秀賞納富 廣幸さん(代表取締役社長)当社の企業理念は、「和」「奉仕」「幸福」です。「和」をもってその実践に努め、「奉仕」の心で社会福祉に貢献することで真の「幸福」を実現し、それが地域社会や当社の発展につながっていきます。また、障害のある人もない人も共に働き、共に暮らし、共に遊ぶことを通して、真のノーマライゼーションが実現できると確信しています。Gさん(勤続32年)ハローワークの紹介で、働き始めました。今は、テーブルクロスや、まくらカバーなどを畳みながら検品する作業をしています。肩や腰が痛くなったり、体調をくずすこともあるため、健康に気を付けようと思っています。担当の人が忙しいときには、たたんだクロスを整頓することもあります。そんな時にはお礼を言ってもらって嬉しいです。神戸 千恵美さん(障害指導課 課長代理(企業在籍型ジョブコーチ))毎年4月に障害のある社員を含め部署異動があり、担当作業が変わる人もいますが、Gさ障害のある社員は、明確な夢を持っていきいきと仕事に取り組み、時折驚くべき能力も見せてくれ、当社にとってなくてはならない存在です。それぞれの得意な分野を生かせる職務に就けば、能力を発揮することは十分可能です。須坂工場の新設にあたっては、社員寮を併設しました。障害のある社員は、年齢を重ねると家での居場所がなくなってしまうことが多いので、彼らが安心して暮らせる住まいを提供したいという思いからです。高齢化の問題には、25年ほど前から取り組まなければならないと感じるようになりました。働けなくなっても住み慣れた場所にいられるようにしたいと考え、平成9年には社会福祉法人を設立し、平成20年には社員寮をグループホームに改変しました。福祉にまでは手が回らない企業も多いとは思いますが、私たちの取り組みを紹介することで、後に続く企業が少しでも楽になれば嬉しく思います。んの場合は、古くから同じ部署にいるので、教える役目をになうことも期待されています。当社では社員旅行や新年度会などの行事も行っています。入社式の後、ホテル貸し切りでの懇親会もありますが、Gさんにとってもおしゃれをして出かける楽しみな機会となっています。定年を迎える社員も出ています。39年勤めて定年後再雇用された社員は、記念にハワイ旅行へ出かけ、生活を満喫しています。障害のある社員は休まずまじめに働く方も多いのですが、そういった社員は会社を働く場というだけではなく、自分の居場所だと思ってやりがいを持って働いており、そういう思いを持った人財を何よりも大切にしたいと思っています。

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