障害者雇用事例集(H31)
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19企業の声企業の声社員の声社員の声現場担当者の声現場担当者の声優秀賞北谷 利之さん(代表取締役社長)当社の企業理念は、「参加・自立・共生」です。参加とは、企業活動への障害者の参加、自立とは、障害者の処遇を整え、生活の面でも自立できるようにすること、そして、共生とは、障害の有無に関わらず一緒に働く環境を整えることです。これらを目標として掲げました。年々障害者の職域が広がり能力に応じた形で戦力になっていること、一定水準の処遇が整ったことにより、人によっては親元を離れて自立生活ができるようになったこと、SCSKグループに入社する新人は、当社の障害のある社員とともに働くことにより障害に対する理解を深める機会を持っていることなど、振り返ってみると、今この企業理念は実現できていると思います。社員の高齢化に対応し、正社員でも短時間で働くことのできる制度を作り、さらには再雇用の制度も整えました。同一部署での勤務継続がむずかしくなった場合は部署異動を行っています。また、所属の部署だけでは対応がむずかしい時は、ジョブコーチや支援機関と相談しながら望ましい形を探っています。髙橋 勝治さん(勤続25年)入社以来いくつかの拠点で働いてきました。今は、SCSKお台場オフィスの売店レジ、品出しなどをしています。ほかに、メール集配、会議室のチェック、給茶機の洗浄も担当しています。体調をくずさず毎日通うこと、みんなと協調して働くことを意識しています。お客さんに「ありがとう」と言ってもらえる瞬間が一番うれしいです。ゴシュ 君枝さん(オフィスサービス部 オフィス・ショップサービス課 お台場ショップ店長)新たな作業がどこまでできるかはやってみないとわからないので、まず基本となる作業をしてみて、むずかしければもう一段易しい作業にする、できそうならもう少しむずかしい作業に挑戦するということを心がけています。親会社のSCSKは、「働きやすく、やりがいのある会社」を目指して働き方改革に早い時期から取り組み、厚生労働省の「第1回働きやすく生産性の高い企業・職場表彰」の最優秀賞を受賞するほか、さまざまな取り組みが評価されています。当社もそれに則り、残業をなくし、有給休暇を完全取得するなどにきっちり取り組みたいと考えています。障害のある社員やその家族から、東京グリーンシステムズで働けてよかったといわれるような働きがいのある企業にしていきたいと思っています。これからも自分のできる仕事を確実にやっていくことを第一に、できるだけ長く働きたいと思っています。相談の時には、障害のある社員がどう考えているのか、まずは話を全部聞き、ひと通り気持ちを解放してもらってからアドバイスするようにしています。

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