障害者雇用事例集(H31)
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■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■アドバイザーによるフォロー社内留学制度とは…■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■25①社内留学制度の結果をふまえた職務変更「社内留学」制度により新たな職務可能性を見出し、職務変更を実施して継続雇用を実現②アドバイザーによる新たな職務の習得をフォロー同社では、各職場(グループ)に、ジョブコーチ、障害者職業生活相談員、新人を育成する新人アドバイザーなどを配置して、初めて仕事に就く社員であっても、スムーズに職場に適応できるサポート体制が構築されている。改善前の状況Bさんは入社以来、印刷工場での勤務に従事し、役付者となったが、部下の指導などに悩むなか、精神面・体調面とも不安定となり、これまで問題なく遂行できていた職務を含め、確認もれなどのミスを多発し、体調不良につながっていた。改善策2改善後の効果社内留学の結果をふまえてBさんの職務変更を行った結果、体力的・精神的に楽になったことで体調が安定し、周囲からの十分なサポートも受けることができたことから、ほとんど休むことなく意欲的・安定的に仕事ができている。優秀賞Bさんは「社内留学」制度を活用して、担当していた印刷職務とはまったく異なる事務職務を経験したところ、新しい職務での適性もあることがわかり、配置転換の可能性も視野に入れて会社と本人とで話し合った。Bさんは未経験の職務を経験するなかで、現在の役職を降りて事務を一から学ぶことを決意し、事務への職務変更を実施した。・ 各部の部内で、本人の視野拡大や相互交流の活性化、グループ間の業務繁閑をふまえた相互応援の円滑化を目的に実施・ 本人希望または上司からの推薦により、1週間程度、他のグループの職務を経験・ 2018年度から将来の事業展開を見据え、部・部門を超えた「社内留学」を本格的に実施Bさんの場合は、新しい職務でわからないことが多かったが、新人アドバイザーでもある同僚が親身に業務面での支援をしてくれたほか、上司が日報や定期的な面談、日常的なコミュニケーションを通じて、Bさんが無理なく仕事ができているか気づかっていた。これらによりBさんは新しい職務でも意欲的に仕事を進めることができた。現在は一人で個人情報をマスキングする業務など判断力が必要な仕事を行えるまでになっている。

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