清掃に取り組むAさん27企業の声企業の声社員の声社員の声現場担当者の声現場担当者の声優秀賞櫻田 満志さん(代表取締役社長)当社は、特例子会社としての役割を果たしながら、その事業領域において市場競争力をもつ自立した会社となり、ベネッセグループや社会にとってなくてはならない存在となることをめざしています。当社においては「弱点を補強するよりは強みを生かす」という考え方で障害のある社員の指導を行い、一人ひとりがその特性に合わせて戦力になるように業務分担や配置を考えています。また、支援する側の指導員、管理者もレベルアップできるように定期的に研修や勉強会を行っています。このような一人ひとりの強みを生かすマネジメントについてはグループ全体にもつながっていけばいいと思っています。Aさん(勤続15年)いま働いている職場に異動して5年経ちます。机ふきやトイレ清掃をしています。決められた手順通りに仕事をすること、報告をすることを心がけています。建物の周りの清掃が得意で、他の社員からほめられることもあります。山田 恵李さん(岡山事業部 クリーンサービス課)長く働き中高年齢となった障害のある社員については、20歳代の方と同じような体力を必要とする作業を中心にすることができない場合もあります。体調や体力面でどのような仕事を、どの程度の時間続けることができるかなど、その社員自身の話を聞き、様子を観察しながら、一日の仕事を丁寧に組み立てることを心がけています。また、当社独自の取組として障害者の安定就労・定着をサポートする定着推進課(人事・総務部)という部門を設けており、障害のある社員・指導担当者向けの研修の企画・実行、家族や支援機関・医療機関との連携のコーディネートなど幅広い活動を行っています。そうした取組の効果もあって、障害のある社員の職場定着率は92%までになってきました。今後障害者雇用に取り組む企業に対しては、障害者を採用してその人に会った仕事を探すのではなく、まず任せる仕事を決めて、その業務ができる障害者を採用するという発想を持つことをお勧めします。同社では、職業生活をおくる上で必要なルールとマナーについて、研修を行っています。業務をスムーズに行うためのコミュニケーションの取り方のみならず、最近ではSNSに関することなど、現場で今課題となっているテーマを取り上げることがあります。お互いを大切にした気持ちのよいコミュニケーションを取ることも、長く働き続けるためには必要なことと考えています。
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