障害者雇用事例集(H31)
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きれいに清掃された植木、食堂35企業の声企業の声社員の声社員の声現場担当者の声現場担当者の声奨励賞橋本 幸司さん(代表取締役社長)当社では「物をつくる前に人をつくる」を基本理念に、人を大事にする経営を行っています。障害者を雇用するにあたり心がけていることは「改善・配慮はするが区別はしない」ということです。清掃や整理整頓であっても工場内のラインと同じく、会社にとっては必要な一工程であり欠かすことのできない作業です。創業70周年を迎え、今ではざまざまな障害のある方が働いていますが、障害者の熱心さ、一生懸命さやひたむきさからは学ぶべきことが多いと感じています。榎原 仁美さん(勤続44年)約1年前に定年を迎えましたが、会社に来ることが楽しく、もう少し勤めたいとの思いから継続雇用を希望しました。以前の仕事は年齢もあり立ち続けることがつらくなりましたが、体力に無理のない仕事に変更してもらい、今は社員食堂など社内の清掃、文書のシュレッダー作業を行っています。「ありがとう」とお礼を言われるとうれしくなります。相原 信哉さん(管理部 障がい者就労支援担当 ジョブコーチ)指導にあたって心がけていることはしっかりフィードバックすることです。できた時は「よくできた」としっかりほめること、できなかった時は「○○ができていなかったのでこうしましょう」と、具体的に伝えるようにしています。具体的に説明することで次から改善に向け意識して取り組むことができるようになりますので、こちらから言わなくても正しく仕事を進められるようになります。今後も、障害者を雇用していくために、企業在籍型ジョブコーチを活用し、また、障害者が戦力となるよう取り組みの強化を図っていきたいと考えています。これからも会社をもっときれいにして休まずにがんばっていきたいと思っています。作業指示は工程ごとに切り分けをして手順書を作成し、具体的に指示するようにしています。マニュアル化することで担当者の異動があった場合でも円滑に引きつぐことができます。また、支援機関との連携も重要だと考えています。障害のある社員が高齢化していくことで身体的な配慮や生活面でのサポートが今まで以上に必要になってきます。会社でサポートできない面は障害者就業・生活支援センターなどの支援機関と連携していきたいと考えています。

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