好事例集令和元年度版
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36旭電器工業株式会社 (三重県津市)改善前の状況改善後の効果①加齢、障害の特性に応じた作業の切り出し配置転換に向け、新たに担当する職務を選定する必要があった。更衣室の清掃や食堂のテーブルふきなど、空き時間に社員が自主的に行っていたものや、各部門で行っていた定型作業を洗い出し、清掃と機密書類のシュレッダーの作業を新たに選定した。配置転換により、榎原さんが清掃や他部署の書類のシュレッダー作業を担当することで、他の社員が自分の本来業務に取り組む時間が増え、各部署の業務負担が減った。②作業工程を細分化し、マニュアル化清掃作業の具体的な手順が定まっていなかったため、どの道具を使い、どこまできれいに清掃すべきか基準が分からず、自己流で作業を進めることがあった。そこで、作業工程を細分化し、どういった手順でどの道具を使いどの程度まできれいにするのかといった作業内容を具体化し、写真を交えた視覚的に分かりやすいマニュアルを作成した。また、作業手順を理解するまでは、同社の障がい者就労支援担当が個別指導を行った。③作業ごとの計画実績記録表の作成清掃作業やシュレッダー作業について、いつ、どの作業をするのかが決まっていなかったため、当日の作業スケジュールをそのつど指示する必要があった。そこで、作業ごとに計画実績記録表(57ページ参照)を作成し1ヵ月の作業を可視化した。また、1日の作業が完了したら自らがサインし、作業指示者に報告するようにして、進捗管理を行えるようにした。作業計画の可視化、作業手順のマニュアル化改善策1加齢による体力の低下などにより、榎原さんにとって製造現場での作業継続はむずかしいと判断し、人事部門へ配置転換して軽作業に変更したものの、新たな作業の理解と定着に時間がかかっていた。作業工程を細分化、マニュアル化したことで清掃手順が明確になり、ふきのこしなどのミスがなくなり、作業精度が向上した。あらかじめ作業計画を示すことで、見通しが立ちやすくなり、指示を出さなくても自発的に作業を実施できるようになった。作業終了後には、自らが作業計画実施表にサインし、上司から承認されることで達成感が得られ、やりがいにつながった。作業マニュアル清掃作業の計画実績記録表

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