障害者雇用事例集(H31)
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安全にシュレッダー作業を行うための取組シュレッダー作業中の榎原さん37①2人一組のチーム作業②作業時間の細分化とキッチンタイマーの活用2人一組の作業、エリアごとの作業時間の設定、キッチンタイマーの活用により時間管理、安全・効率的なシュレッダー作業③安全・効率的なシュレッダー作業改善前の状況一人で作業しており、困ったときに相談できる相手がおらず、ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)をタイミングよくできていなかった。また、障害の特性上、時間の見通しをもって作業を行うことが苦手であり、時間内に作業が完了しないことがあった。改善策2改善後の効果他の社員とチームで作業をすることで、困ったことを相談でき、上司へのホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)もできるようになった。キッチンタイマーの活用により、何度も繰り返し使用することで時間の感覚を理解できるようになるとともに、清掃エリアを細分化して時間を設定することで時間内に作業が完了するようになった。担当業務の効率化が図られることだけでなく、安全を意識しながらシュレッダー作業に取り組むことができるようになった。奨励賞もう1人の障害のある社員を同じ作業エリアに1人配置し、2人一組で作業する体制に変更した。また、困ったときは共に働く社員に相談したり上司に相談できるようチームでサポートしながら何かあったら報告できるよう体制を整えた。時間内にすべての清掃作業を完了することがむずかしかったため、本人の作業スピードをふまえながら、清掃エリアごとに目安となる作業時間を決めて実施することにした。また、どのぐらいのペースで作業をすればいいか時間の見通しを持つことが苦手であったため、声かけがない安全確認表示ロック機構追加と同じエリアの掃除を続けていることもあった。そこでキッチンタイマーを使用し、アラーム音により作業終了時間を知らせることにした。機密書類のシュレッダー作業では、各部署の機密書類を回収するにあたり、回収する順序や紙の種類による分別方法を決めていなかったため、効率的なシュレッダー作業ができていなかった。そこで、回収する順序、紙の種類ごとの分別方法を定めた。また、シュレッダーを使用しての作業のため、安全意識を醸成するためにイラスト教材を活用しながら危険予知に関する研修を行った。

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