障害者雇用事例集(H31)
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43企業の声企業の声社員の声社員の声現場担当者の声現場担当者の声奨励賞リーダーシップをとる存在になる必要があると考えています。テーマパークを支える社員の行動基準は世界共通です。行動基準を共有する仲間が全世界にいること、お客様への最大の幸福の提供に貢献できることは、何よりも当社社員のモチベーションの基盤となっています。障害のある社員には、高い価値を生み出す仕事をすることで、働きがいを感じられるようになり、テーマパーク事業を支える人材になってもらいたいと願っています。なお、これまでは知的障害のある従業員は原則としては嘱託社員として雇用していましたが、わが社は安心して長く働く環境でありたいと考え、2019年10月から全員の正社員化を実現しました。マーチャンダイズサポートは、値付け作業を仕事の中心にしていました。マーチャンダイズサポートとは商品のサポートをするという意味なので、私たちにできる店舗サポートは何か、商品管理などに関する作業でできることはないかと考え、障害のある社員の業務の範囲を拡大してきました。担当する作業は得意な作業を中心として、気持ちよく働ける職場になるように心がけています。中澤 尊史さん(代表取締役社長)特例子会社の使命として、自社だけではなく、オリエンタルグループ全体の障害者雇用のIさん(勤続17年)以前はテーマパーク内の食器洗浄、郵便物の集配業務を担当していました。今年から廃棄物の分別などを担当していますが、この仕事ができてよかったと感じています。仕事をするときには、身だしなみを整えること、笑顔であいさつをすること、足元に気をつけ、つまずかないことを気をつけています。分別作業ではバーコードの読み取り作業を他の人とペアになって行いますが、ペアの人が作業しやすいように、向きをそろえて並べるようにしています。山田 亮介さん(マーチャンダイズサポート スーパーバイザー)障害のある社員が長く働くためには、悩み事がある時に、一人で抱え込むことがないよう、気軽に相談できる職場であることが重要と考え、管理職と障害のある社員が近い存在であるように、部署全体で取り組んでいます。山﨑 春奈さん(雇用開発部ノーマライゼーション推進グループ主任)障害のある社員が安心して長く働くためには、生活面の安定も重要だと感じています。そのため、生活支援機関を私たちが訪問し具体的な制度や支援内容を情報収集し、障害のある社員のご家族に情報提供することもあります。また、健康管理に関して、自ら積極的に情報発信できない社員もいるため、「大丈夫」という言葉を鵜のみにしていいのか不安に感じることもあります。「加齢に対応する取り組み」は生活面、健康管理面を中心に社内の情報整理を行いました。定期面談で利用している「従業員情報シート」は障害のある社員の「勤務する上での配慮、本人の要望・希望する配慮」「会社でできる合理的配慮」は何かを確認する目的で活用しています。ぜひ、他社のみなさまにも参考にしていただきたい取り組みです。

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