障害者雇用事例集(H31)
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5企業の声企業の声社員の声社員の声現場担当者の声現場担当者の声最優秀賞山田 英孝さん(代表取締役社長)当社にとって障害者雇用は、福祉的な観点だけでなく人財確保の重要な取組の一つであり、多様な人財が活躍できる職場づくりに欠かせないものと考えています。なぜなら、障害者雇用は、現場での貴重な戦力確保の側面だけでなく、障害を持った仲間と一緒に働く中で社員同士の配慮や気遣い、助け合いの気持ちが生まれ、結果として誰もが働きやすい職場づくりにつながることをあわせ持っているからです。これからも、「助け合い」を基本理念とする生活協同組合の物流会社として、障害者雇用を拡大していくとともに、障害のある社員が、より働きやすく、安心して長く働いてもらえる環境をつくっていけるよう努力して参ります。土井 一朗さん(人事部 部長)当社では2005年に障害者雇用を積極的に行っていこうと決め、この間、さまざまな取組を進めています。もともと物流業は、誰がやっても間違いがない、初めて作業に入る方でもすぐに作業ができるようになる、という視点で、現場の手順や仕組みを構築し続けていますので、比較的円滑に入っていただくことができる業種です。Aさん(勤続12年)2007年11月に入社してから週5日フルタイムで働いていましたが、5年前に週3日の半日を要する透析治療が必要となりました。治療の時間を確保するために退職しようと思いましたが、上司から、週5日のうち2日の時短勤務を提案していただき、現在も元気に働くことができています。仕事内容も入社当時の的確でスピードが求められる作業から、今は比較的身体的・精神的負担が少ない仕分け作業を担当しています。中岡 誠さん(桶川流通センター 流通センター長)当センターの障害者職業生活相談員は障害者雇用に限らず、採用活動全般に携わっています。事業所全体の仕事内容や雇用状況の理解、現場管理者との関係づくりが進むことで、障害者雇用の活動を進めやすくする狙いもあります。職場の方々のご理解・ご協力を得ることはもちろんですが、障害者一人ひとりのやりがいを高め、社会人としての成長を促し、障害者の中から目標とされる人財をひとりでも多く作ることを目指しています。玉野 紀彦さん(桶川流通センター業務3課 課長)障害のある社員とともに働く周囲の方には、必要な配慮の説明や、日々声かけをすることで双方が働きやすい職場になるようにしています。仕事に慣れてきた社員にはスキルアップのため、他部署の作業をお願いすることがあります。その場合、事前に障害者職業生活相談員・班長・周囲の社員から聞き取りを行いミスマッチが起こらないように工夫しています。ほとんどの社員は「任せるのはむずかしいだろう」と思っていた作業を任せられるようになり、みんなの成長に驚いています。一方、働きがいをもって毎日臨んで頂こうとすると、一人ひとりの声に耳を傾け、ご家族や行政、学校や支援機関などと一緒に問題解決していく体制を整えるとともに、それを支える組織文化を醸成していく必要があります。まだまだ改善する点が多いですが、「働きたい」「働き続けたい」と思ってもらえる組織になるよう、引き続き働きやすい環境づくりに取り組んで参ります。

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