障害者雇用事例集(H31)
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出典「障害者雇用マニュアル コミック版6 高次脳機能障害者と働く」出典「はじめからわかる障害者雇用〜事業主のためのQ&A集」障害者職業総合センター研究部門が開発した幕張式メモリーノート69難病に起因する障害高次脳機能障害【メモリーノート】M-メモリーノート個人の疾患、症状によって異なります。例えば、通院への配慮、服薬など就業時間中の健康管理への配慮、通勤や治療のための柔軟な就業時間の設定といったことが配慮の例となります。また、仕事上の相談にのる上司や同僚の存在も大切です。さらに、症状により視覚障害や肢体不自由など身体的な障害がある場合には、下肢の障害に対して職場内の段差を解消するなど、その障害に応じた物理的な環境整備についての配慮が必要です。記憶に障害がみられる場合には、指示をメモに取ること、メモを確認しながら仕事をすることを習慣化するとよいでしょう。表示プレートのように目印になるものを置くなど環境側をわかりやすく調整することも有効です。効率よく作業が進められなかったり、混乱してしまったりする場合は、手順を明確にし、フローを図示して、手順書に沿って作業を進めることが大切です。メモリーノートとは、高次脳機能障害のある方が、予定やしなければならないこと、作業上の留意点、実際に行った行動などを記入し、記憶を補完するツールです。メモリーノートには、いろいろな種類があります。M-メモリーノートは、1日のスケジュール表のほか、to-doリスト、作業内容記録表、重要メモなどのページから構成されています。

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