好事例集令和元年度版
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7最優秀賞改善前の状況改善後の効果Aさんは年齢を重ねるごとに体調を崩すことが増え、従来よりも体調管理をしっかりと行うことが必要になった。 体調を崩すことが増えていたAさんであったが、勤務時間の見直し・配置転換(改善策1)に加え、健康状態を上司などが気配りしていたおかげで、精神的にも安心して働けるようになり、安定的に勤務できるようになった。①相談員・ジョブコーチとの密接な連携 同社の、障害のある社員が5人以上配置されている事業所には、障害者職業生活相談員(以下「相談員」という。)を配置している。桶川流通センターの相談員の佐藤さんは、本業の事務のほかに相談員として活動している。相談員は、障害のある社員からの相談をいつでも受け付けているほか、何か課題があるときには、障害のある社員本人、周囲の社員両方とも面談しながら、課題解決に向けたアドバイスなどをしている。 同社の本社には、専任のジョブコーチの當郷さんが配置されており、同社の全事業所の障害者雇用を総括的に支えている。全国の相談員を集めた研修を年2回行うほか、日々相談員からの相談があれば解決策についてアドバイスをしている。佐藤さんも、毎日のように當郷さんに連絡しながら、二人三脚で事業所内の障害者支援に当たっている。(8ページ参照)②フェイスシートの作成による情報共有 たとえば、社員の体調が急遽悪化して救急対応が必要なときなど、通院・服薬の状況を把握しておいたほうが適切な処置ができ、家族などへも迅速に連絡ができる。 このため、同社では、障害のある社員の一人ひとりについて、勤務日・時間、通勤方法のほか、通院先、服薬、支援機関の情報などをまとめた「フェイスシート」(48ページ参照)を作成し、情報の一元化を図ることとした。 フェイスシートの作成・更新にあたっては、相談員・ジョブコーチが一緒に、障害のある社員と年1回面談し、最近の体調や、職場での仕事ぶり、家族の状況、休日の過ごし方なども含めて確認し、その内容をふまえた相談員・ジョブコーチの所見を記載している。フェイスシートは、所属している職場の上司にも情報共有され、これを見れば、その社員にどのような配慮が必要かがわかるようになっており、必要に応じて職場の上司が障害のある社員と面談するきっかけになることもある。 Aさんの場合も、体調変化、健康上の留意点も含めたさまざまな情報が、職場の上司、相談員・ジョブコーチ間で情報共有された。障害者職業生活相談員とジョブコーチとの密接な連携と「フェイスシート」を活用した情報集約による体調管理改善策2フェイスシートの様式年1回、障害のある社員と面談し作成する

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