令和4年度就業支援ハンドブック
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第3章第1節役割職務求められる能力(就労移行支援事業所の利用者に対し、)作業訓練や職場実習等を通じて、一般就労に必要な知識の習得および能力の向上を行うとともに、求職活動の援助を行い、一般就業に送り出す役割○一般就労への移行支援・職業準備性や作業遂行能力の把握・ハローワークへの求職登録等求職活動支援・職場実習の受入先の確保・関係機関と連携した職場開拓、職場定着○サービス管理責任者が策定する支援計画に基づき支援ができる。○利用者の特性を把握し、関係機関や事業主等に助言することができる。○関係機関の役割を理解し、必要に応じて連携することができる。○支援に必要な基本的知識を理解する。○企業の障害者雇用の実際を理解する。○相談・面談スキルを身に付ける。(活動区域内の就職を希望する障害者に対し、)(社会福祉法人等の障害者を地域の関係機関と連携し、相談から就職準備、職場定着に至るまで、個々の障害者に必要な就業面・生活面の支援をプランニング・コーディネートする役割障害者の職場適応を容易にするため、職場においてアセスメントや事業所内の調整、職場での集中的支援からフォローアップまでのきめ細やかな人的支援を行う役割○一般就業を希望する障害者へのアセスメント○個別の支援計画の策定○必要な支援のあっせん○就職活動・職場定着支援○事業主に対する○ジョブコーチ支援計画の策定○対象者および職場のアセスメント○作業工程の把握と分析○職場適応支援○ナチュラルサポートの形成とフォローアップ雇用管理に関する助言○地域における就労支援のコーディネート○個別の支援計画を策定し、支援の進捗管理ができる。○支援計画を策定し、支援の進捗管理ができる。○経験の浅いジョブコーチに対して指導、助言ができる。○新たな仕事の切り出しや職務の再構成ができる。○担当者に対して指導、助言ができる。○地域における就業支援全般をマネジメントし、就業支援ネットワークの構築ができる。○支援計画に基づき、職場適応支援ができる。○本人の特性を見極め、分かりやすい適切な指導ができる。○職場環境をアセスメントし、事業主への助言や環境整備ができる。○主任が策定する支援計画に基づき各種の支援ができる。○地域の関係機関と連携して支援ができる。○支援先事業所を把握し、事業主のニーズを把握できる。○地域の労働市場を理解し、事業所のニーズを把握できる。○就業支援に関する制度を理解する。○就業支援の実際を理解する。○コミュニケーションスキルを身に付ける。主任担当者(企業等の理解する側の立場から)受け入れ側の立場から)○支援計画に基づき、職場適応支援ができる。○本人の特性を見極め、分かりやすい適切な指導ができる。○職場環境をアセスメントし、関係者への助言や環境整備ができる。○障害者雇用について職場内で理解を得る。○関係機関の役割・連携を理解する。○支援者としての自己を理解する。就労支援員共通基盤就業支援担当者訪問型職場適応援助者(旧第1号ジョブコーチ)企業在籍型職場適応援助者(旧第2号ジョブコーチ)表1 障害者の一般就業を支える人材の職務と求められる能力146 第3章 就業支援に必要な考え方 また、就労移行支援事業所のサービス管理責任者研修では、①キャリア開発に関する各理論、②職業アセスメントの種類や目的と実施方法、③職業情報の種類と情報入手の方法、④職業能力開発に関する知識、訓練、教育機関などの情報、⑤企業における雇用管理の仕組みや主な業種における労働条件、⑥社会情勢、経済環境の変化、労働者を取り巻く雇用環境の変化による影響、⑦職業安定法等の労働関係法規や社会保障制度、⑧メンタルヘルスに関する関連知識、⑨ライフステージにおける解決すべき課題、⑩初めて職業を選択する時や転職・退職などの転機の受け止め方や対応の方法、⑪障害特性の知識、などが基本的な知識体系とされている。また、個人の将来計画を見据えたキャリア育成への支援が就業支援の主要な課題となろう3)。出典)厚生労働省職業安定局:障害者の一般就労を支える人材の育成のあり方に関する研究会報告書(平成21年3月).2009を基に作成

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