就業支援ハンドブック実践編
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第2章事例4 94第2章 事例4 各種検査、体験利用プログラム等によるアセスメントとプランニングこのため、通院を継続しており、医療と繋がりのある方については、医療機関への受診同行や情報交換が可能かどうか確認を行った上で、医療との連携を図っている。通院等を行っていない方についても、過去の治療状況を把握することが重要であるため、本人、家族の同意を得た上で、医療機関から可能な範囲で情報収集を行うこととしている。当施設では、障害者職業総合センターが開発した『ワークサンプル幕張版』を活用した訓練及び名古屋市総合リハビリテーションセンターの認知機能回復訓練を導入するなど、下記の作業メニューを用意している。そのうち、体験利用では2〜3日かけて下記1〜4の作業を体験している。作業メニュー1OA作業2事務作業3実務作業4認知機能回復訓練5ビジネスマナー講座社会人としてのマナー・モラルに関する講義、認識の確認6求職活動講座7電話対応8新聞編集作業Aさんの一日の体験スケジュールは下記の通り。時刻9 : 00 9 : 30〜10 : 00〜12 : 00〜13 : 00〜15 : 15〜15 : 30〜16 : 00〜パソコンを使用したスキルの確認・訓練(OAスキル)ファイリング、伝票整理等の事務作業訓練(理解力、読み書きの力、注意力)ピッキング等の実務作業(指示書に基づき作業する力、手腕作業の能力、作業の集中力・持続力、質問・報告)認知機能のアセスメントと回復を兼ねた訓練ハローワークにおける求職活動の進め方や手続き等に関する講義等電話におけるマナーやコミュニケーションの取り方(メモ取り、復唱・確認、伝言、その他職場でのルールに関する認識等のスキル)企画から発行までの一連の作業を実施(担当する作業に対する責任感、期日の遵守、協調性など)通所ラジオ体操・朝礼・メモリーノート記入作業・その他昼食・メモリーノート記入作業・その他清掃ミーティング・メモリーノート記入帰宅具体的な作業内容と特徴(求められる能力)活動内容(3) 体験利用中の行動観察及び面談① 体験時のプログラム内容

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