就業支援ハンドブック実践編
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第2章事例3 476第2章 事例3 体験利用プログラム、医療機関からの情報収集等によるアセスメントとプランニング図1 見学用面接シート面談の後、施設概要の説明、実際の館内案内を行った。Aさんからは「みんなきびきび働いていて本当の職場のように見えた。」との感想があり、「大変そうだけど早く働きたいのでB事業所で頑張りたい。」との利用希望が示された。職員からは「体験利用について」の資料を渡して、PSWと相談の上、正式利用の前に3日間の体験利用の実施を検討することを提案したPoint4  。見学終了後、多くの方がすぐに正式利用を希望しますが、利用を開始すると「早く働きたい!」という思いから焦りが出て、「やはり通所ではなく仕事を探します。」と話す方や、「実際、トレーニングに入ってみたらとてもきつかった。」等、安定通所につながらない方などがいます。正式利用の前に具体的なイメージを持たずに通所を開始すると、このようなミスマッチが起こるため、体験利用の実施は効果的です。また、体験利用は支援者側にとっても良いアセスメントの機会となっています。

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