障害者雇用があまり進んでいない業種における雇用事例(Web掲載用低解像度PDF)
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 障害のある従業員に対する職務設定は「できることを任せる」方針で行っている。障害特性を確認して職務を検討するのではなく、少しでもできそうであれば試しに取り組ませて検討している。この方法のベースには、従業員本人が判断できるように、社内のルールとして「苦手なことはやらない」ことが明確に設定され、共有されていることによる。 具体的には、精神障害のあるAさんはSEとしての前職のスキルを生かしてプログラミングの実現部分のシステム開発を担当としている。一般的なSEの職務内容には、顧客からのニーズを把握し基本設計を提案する工程が含まれるが、Aさんが苦手とする顧客対応部分の工程は担当しないことで、Aさんのスキルが発揮できるような職務となり、継続勤務が可能となっている。 また、発達障害のある浦田さんはホームページのデザインを担当。入社後に試しに経験した上で向いている職務の担当となり、採用当初の6時間勤務から8時間勤務へ就業時間を延長することができ、職務内容も拡大しつつある。

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