人工透析のため、何事も通院することを軸とした生活になっています。学園は自宅から自動車で40~50分程度の距離ですが、通っている病院は自宅のすぐ近くです。通勤の高速道路料金は自己負担になりますが、障害者割引が利用でき、通院のためにはこの方法がよいと考えています。 週3回の透析のある日は、15時半までと早めに勤務を終えますが、病院までの移動と5時間の透析で、帰宅が夜遅くなる場合が多くなります。勤務は午前8時半開始で、透析の翌朝は体調がよくないので通勤は辛いですが、午後には回復し、夕方以降は逆に調子がよくなることが多くなります。 また、通院しない日の負担が大きくなるので、健康・体調管理には十分気を配っています。インフルエンザ等の感染症リスクを抑えるためにも、電車やバスではなく自動車で通勤しますし、学生には予防などを徹底しています。学生には、うるさい先生と思われているのではないでしょうか。 体調に考慮して、通院の翌朝の勤務開始時間を遅らせたり、夜の勤務負担を軽くしたりすることは、学園も提案してくれていますが、当面は考えていません。体力が続く限りはできるだけ長く今と同じ状態で勤務を続けたいと考えています。 以前は特別支援学校で勤務していましたが、職務の性質上、地方の規模の小さな学校で障害者雇用を進めるのは、正直難しい面があると思います。一方で、能力さえあれば、障害の有無や年齢にかかわらず仕事ができる面があると思います。国家試験合格率や進路決定率など、学園としての高い目標があり、経営陣からのプレッシャーもありますが、自分だからできるというやり甲斐と責任感をもって仕事に臨んでいます。
元のページ ../index.html#29