障害者雇用があまり進んでいない業種における雇用事例(Web掲載用低解像度PDF)
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 以前は訪問入浴を担当していましたが、今は入所している方々の身の回りのお世話をしています。疲れて辛くなる時もありますが、上司が「辛い時は言って」と常々言ってくれているので、安心して働くことができます。職場に理解してもらっているという安心感があり、「こんなことを相談していいのかな。言ったらどう思われるだろう。」という不安や遠慮なく、困ったことの相談ができるようになりました。 これからも、疲労やストレスを溜めないようにし、焦らないように臨機応変に対応できるよう気をつけながら、自分のできることを増やしていって、将来的にはケアマネージャーの資格取得を目指したいと思います。また、障害のある者に理解のある企業が増え、働きやすい環境になることを期待します。 知的障害のある方は、特別支援学校の先生から配慮が必要な事項について教えてもらい、受け入れました。 本人と仕事がマッチングし、今は環境に馴染んで、自分の役割を全うしています。法人トップや現場の理解もあり、思っていた以上に良い方向に進んでいますし、本人も一歩一歩成長しているように感じます。 精神障害のある方も、同じように良い方向に進んでいると思いますので、本人と職場が相互理解を深められれば、雇用によるメリットがさらに大きくなると思います。難しい点は、本人の障害の情報を、どの範囲まで公開したらいいのかという点です。葛藤はありますが、最小限にとどめ、本人の希望に沿って働きやすいようにしています。 本人たちも利用者の方々と積極的に関わり、誠意をもって支援してくれているので、職場も明るくなったと感じます。これからも、本人たちと相談しながら、また、特別支援学校や就労支援機関と連携をとりながら、一歩一歩焦らず着実に取り組んでいきたいと思います。

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