ー製造業(電気機械器具製造業)一代表取締役社長板垣政則さん事業所として障害者の雇用率を達成しなければならないと考えています。ただし、顧客のニーズの変化に対応して業務内容も常に変更することになるため、職務とのマッチングは難しく、通常の採用活動では採用にこぎつけることが難しいのです。ハローワークの担当者に当社の業務内容を見学して理解してもらうことで、合う方を紹介してもらいました。それでも、本人の特性と作業環境が合わす離職となってしまったこともありままただ、私は、兄弟が経営する特例子会社で障害者が働く姿を見て知っていることもあり、やってみなければ仕事が合うかどうかの判断はできないこと、そして、職務は探せばあると考えて取り組んでいます。障害者雇用を継続するためには、変化していく職務内容とのマッチングが今後も課題ですが、障害のある方の雇用に取り組むことはその時々の状況を見る目を養うことができ、部下を育てるための接し方や対応を学ぶこととなり、結果的に人材育成スキルを身につける契機となったと考えています。職務内容と工夫マニュアルを作成し職務を習得Aさんは、回収されたリサイクル用電子部品の分解、清掃、消耗部品・破損部品の交換、組立作業等に従事している。Aさんの職務内容習得のために、現場担当者の吉泉さんは、詳細な写真や図解を多用した「Aさんの専用マニュアル」を作成した。専用マニュアルは、使用する工具の使い方(持ち方、角度、動かし方等)、検品の確認ポイント、作業のコツなども矢印や番号を使って写真に書き込んでいる。製品の仕上がり状態に迷い、考えこんでしまった際にも、良品・不良品の双方の例をマニュアルで明示した。この取組により、Aさんの仕事ぶりは不良品の発生率ほぽ0%。ミスが発生するかもしれないという不安は専用のマニュアルで解消され、判断に迷った時の停滞もなくなった。自漂エ数早見表目標を可視化し作業スピードを向上作業スピード向上のためには、作業工程を3つに区切り、区分ことの目標値を設定した「目標個数早見表」を作成した。Aさんの所要時間を計測、記録することにより、結果を可視化した。作業効率は他の従業員と同等のレベルに達する時もある。番号① ② 五門10f固20侶l①~R 4 目漂完了時間4 ⑦~⑪ 10 目漂完了時閻14 ⑫~⑮ 7 目漂完了時閲21 合St21 記入例日付1箱1固叡工程①溝掃(1周+四隅をすばやく)②ツメ確認→白い箱(A)に入れる③タイラップをニッパでカットする8 8 20 28 14 42 42 ④赤線キズ確認→白い箱CB)に入れる③ ④ ⑤ 30恒l40I固50個12 16 20 12 16 20 30 40 50 42 56 70 21 36 35 63 92 105 63 92 105 8/1818/1918/191 / 10 I 35 I 50 ① l ④ | @ 一日の最後の箱が途中で終わったら線を書く
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