ケースブック
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各事業所の取組103部門事務所内にあるロッカーに保管しており、緊急時にすぐに使用できる状態にしている。なお、事業所建屋から避難場所(神社)まで避難経路は全て舗装されている道路を選定し、車いすが安全に通行できるよう配慮した。5 避難訓練の実施 上記1~4の改善策を実際の災害時に活かせるよう、年2回避難訓練を実施している。うち1回は、近隣に所在する社会福祉法人太陽の家と合同で実施している。※太陽の家との合同の訓練の際は太陽の家の建屋に避難するため、神社を避難場所とし、けん引式車いす補助装置を使用した避難訓練は年1回の実施。■ 改善後の効果①想定される津波の高さ以上の高さにある神社を避難場所に決定したことで、社員の命を守れる可能性が高まった。②日頃から事業所内の動線確保を行うとともに、緊急時の役割分担や行動フローを整えたことで、効率的に避難できるようになった。③けん引式車いす補助装置を使用することで、避難支援担当者の負担軽減や安全確保につながった。また、車いす使用の社員と避難支援担当者の双方が快適に移動できるようになった。④大震災を想定した避難訓練を繰り返し行い、津波到達が見込まれる30 分以内を目標に、直近では30分27秒で避難を完了している。けん引式車いす補助装置の保管場所けん引式車いす補助装置を使用した避難訓練の様子

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