ケースブック
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各事業所の取組115健康保持・体調管理等の取組■ 改善前の状況 知的障害のある社員の中には、自分で体調不良を認識、表現することが苦手な者がいた。また、毎日の着替えや入浴等の生活習慣に問題があり、他の社員から指摘されることもあったが、デリケートな問題であるため強く指導できずにいた。■ 改善策 最初は労務課の社員がチェックリストに基づき確認していたが、後日、同部署の障害のある他の社員とペアで確認し合い、労務課社員はさりげない目視確認にとどめることとした。 社員同士の確認は、確認項目をまとめた日報を用いて、毎日朝と夕に行い、報告させることとした。日報は、単に体調の良・不良を聞くだけでなく、具体的な例示を入れるなどして、確認しやすくした。■ 改善後の効果 社員同士で毎日確認し合い、報告させることによって、体調不良に周囲が気付かないことを未然に防止できるようになった。また、身だしなみ等に関する意識も向上し、同じ服装で出勤する回数や他の社員からの指摘件数も減少した。労働者同士の相互確認による毎日の体調管理株式会社ハチカン知的障害

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