ケースブック
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各事業所の取組136■ 改善前の状況 発達障害のある社員Bさんの入社にあたり、社内に数名配置している障害のある社員の指導担当者(以下「指導担当者」という。)に対し事前に障害特性の説明を行った。 しかし、入社後、作業指示をきちんとしたつもりでも伝わっていなかったため、後でBさんを注意しなければならなくなり、Bさんの「自分だけが注意されている」との誤解につながった。■ 改善策・Bさんの指導後、指導担当者を招集し、指導事項、Bさんと約束した内容を共有し、指導担当者間で齟齬がないようにした。・障害のある社員が混乱しないよう分かりやすい伝え方に統一した。(例1)Bさんの返事がはきはきとしているため、理解しているとの誤解を招き、一度にいくつも指示をしていたが、指示は一度に一つにすることを徹底した。(例2)改善前「Bさん、○○の手入れをして下さい」改善後①「Bさん、ちょっといいですか?」(Bさんが落ち着いて指示を聞く体制を作る)②「○○を○個、○分までに手入れして下さい。」(具体的に個数や時間を伝え、不安を軽減する)③Bさんに指示を復唱してもらい、伝わっていない場合はわかるまで繰り返した。Bさんの前に見本を置くか、気を付ける点について質問し理解しているかどうか確認した。④指示の後、「途中でわからなくなったら声掛けして下さい。終わったら報告して下さい。よろしくお願いします。」と言うことにした。・指導担当者間で月1回会議を行い、障害のある社員の状況を共有することにした。ストレス軽減のための指示の伝え方NSハートフルサービス関西株式会社和歌山事業所発達障害

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