ケースブック
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各事業所の取組1403S活動(整理、整頓、清掃)の成果を踏まえた安心して働ける職場作り株式会社エムツープレスト発達障害■ 改善前の状況 製造業の現場において、「安全で、快適で、効率的な職場を造る」ことを目的に、以前から3S活動(整理、整頓、清掃)を推進しているが、これらの活動の成果を2016年から雇用している発達障害のある社員にも効果的に普及し、安心して働ける職場作りを行うことが必要であった。■ 改善策○3S活動の推進・3S活動を推進している他社の事例収集を行いながら、自社に合った3S活動を推進した。・具体的には、社員を4つのグループに分け、月1回3S活動(整理、整頓、清掃)を行った結果を月1回の全体会議で発表し合っており、また、月1回の3S活動に関する他社との定例会の中で自社の取組の発表や意見交換会を行い、その結果を自社の全体会議で報告するようにしている。なお、現在障害のある社員は3S活動のメンバーには入っていないが、障害のある社員の気づきや要望を随時反映させながら改善等に取り組んでいる。〇障害のある社員が安心して働ける職場作り・整頓において重要な5頓(定位置、定量、定方向、表示、標識)は、障害のある社員にとって働きやすい職場作りにもつながるため、3S活動では、道具の定位置を決め、道具と置き場所の両方に名前を付けることなどについて取り組んだ。また、指示するときも「そこに片づけておいて」の「そこ」を具体的な名称で伝えるように徹底することや、苦手な仕事は無理に任せず得意なことを仕事に活かせるようにしたこと、問題行動が起きたときは原因を追究しながら対応策を一緒に考えることについても取り組むようにした。

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