ケースブック
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各事業所の取組154障害に配慮した休憩場所等の設置や休暇制度の変更株式会社キトーすべての障害■ 改善前の状況①車いす使用の社員の中には、毎日、腰を伸ばすなどのストレッチが必要な者がいるが、休憩場所として指定されていた医務室は気軽に使いにくいなどの状況があった。また、障害のある社員が着替えなどに使えるスペースがなかった。②身体障害のある社員に対し、周りの社員が外見的な印象でどのような配慮が必要を判断してしまい、必ずしも本人が望む配慮になっていないことがあった。③障害のある社員の通院日を確保するために、月一日の通院休暇を設けていたが、一日単位であることから、半日の休暇で済む者、2か所に半日ずつ通院したい者など、様々なケースには使いにくい面があった。■ 改善策①フロアの一部に移動式のパーティションで区切った車いす使用の社員専用の休憩スペースを設置し、本人のペースで気兼ねなく利用できるようになった。また、着替えなどに利用するため、一部のバリアフリートイレに多目的シートを設置し、利用できるようにした。②事前に本人の了解を得た上で、入社の際に自己紹介シート(得意なことや苦手なこと、職場に理解・配慮してほしいことなどをまとめたもの)を作成してもらい、それを職場で情報共有した。③一日単位であった通院休暇を半日単位で月2回に分けて取得することができる制度に変更した。

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