ケースブック
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各事業所の取組166個別相談、自己紹介カードの作成、本人にあった職場環境の改善など、安心して働くための配慮を実施株式会社旭化成アビリティ 延岡営業所すべての障害■ 改善前の状況 障がいのある社員には、それぞれ不安感や負担感、疲労感など様々な課題があり、それを一人で抱え込むことで長期の休みになってしまうなどの問題につながる人もいるため、安心して働けるような支援体制を整備していく必要があった。■ 改善策 障がいのある社員が安心して働けるように、社内の活き活き推進部(社員一人ひとりの成長、職場定着を促すための組織)の主にお世話係(定着支援員)では、以下のような活動を行った。〇個別相談 基本的には、入社後3か月間は定期面談を行い、業務以外の困りごとや疑問などについて相談を受けている。 なお、3か月経過後であっても、社員に不安などがある場合は、本人の同意も得ながら継続相談又は適宜相談を行っており、社員それぞれの課題などに対応できるようにしている。〇自己紹介シート 社員自身の特徴や特性(どのような障がいか、できること、苦手なことなど)や仕事をする中で周りに配慮してほしいこと、自分で努力していることなどについて、社員が自己理解し、周囲の社員にも自身のことを理解してもらうために「自己紹介シート」を作成している。 内容については社員それぞれの状態に応じて、お世話係も助言をしながら作成し社内(所属課やグループ内)で共有している。なお、これらのことについては、本人の同意を得ること及び個人情報の適切な管理(コピー厳禁など)を行っている。 一緒に業務を行うメンバーで共有することで、相互理解が深まり、コミュニケーションの一助になっている。また、毎年更新することで、自身の目標の変化や成長を感じられるツールにもなっている。

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