ケースブック
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各事業所の取組173熱中症対策②夏場は、1日1本のスポーツドリンクを支給し、必ず作業時間中に飲み切るよう指示した。③熱中症指標計を作業着に装着し、アラームが鳴ることで熱中症の危険性を知らせるようにした。④アラームが鳴らなくても気温に応じて20分経過後、あるいは気温が体温を超えたと感じた場合は休憩をこまめに取ることにした。⑤頭痛がするなど体調に異変を感じた場合は、必ず構内の診療所を受診するようにした。⑥冬場は防寒具を着用し、体調維持を図るよう指示した。■ 改善後の効果 たとえ10代の社員で体力があるように見受けられても、暑さに慣れず体調を崩すことがあると職場全体で認識し、適切な管理や指示をするようになってからは、熱中症になる社員がいなくなった。■ 担当者の声三好 一幸さん(担当部長) 「WBGT測定器を装着する以前は、外での水やり作業などでは誰かがそばについていたり、メンバーの中には暑くてのどが渇いても頑張り屋さんなので我慢してしまい、体調を崩すこともありました。今では各自それぞれ測定器を装着することによって、少し離れた場所でも一人で任せられるようになり、警戒値や危険値など目で見て判断できるので、無理をせず作業ができるまでになりました。それにより、メンバー一人ひとりが自覚と自信を持って元気に楽しく働いています。」

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