各事業所の取組26内部障害のある労働者が安心して働けるようにするための特性理解の社内研修株式会社ササキ内部障害■ 改善前の状況 Aさんは、勤続年数の長いベテラン社員で、製品の検査に従事している。しかし、疾病が徐々に悪化し人工透析を受けるようになった。しかし、周囲に病気のことをオープンにしていなかったため、透析や体調不良による休みなどについて周囲は不思議には思うものの、理由を尋ねることができない状況であった。■ 改善策①Aさんの了解を得た上で、限定したメンバーで勉強会を行い、疾病の概要と配慮事項を共有した。②その結果、Aさんの状況を周囲へ正しく説明できる社員をもう少し増やしたほうが良いとの意見が挙がった。また、人によって説明の内容が食い違わないよう、ポイントをペーパーにまとめることについて社員から提案があり、作成の上説明を行った。③Aさんが急に不在となっても業務が滞らないよう、交代などにより円滑に業務を進められる体制を整えた。■ 改善後の効果 社内でAさんの疾病について理解が広がり、Aさんと周りの社員双方にとって働きやすい環境の整備につながった。■ 社員の声Aさん 「社内の勉強会が開催された後、部署内で内部障害への理解が深まり、上司からも適切に対応してもらえるようになりました。勉強会を通してお互いがそれぞれの立場を理解することができ、今は安心して仕事ができます。」
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