6○転倒災害の防止「墜落・転落災害」、「はさまれ・巻き込まれ災害」とともに、発生件数の多い災害の一つです。そのため、厚生労働省と労働災害防止団体において、転倒災害の防止に関する意識啓発を図り、職場における転倒リスクの総点検と、必要な対策の実施により、職場の安全意識を高め、安心して働ける職場環境を実現することを目的とする「STOP!転倒災害プロジェクト」が提唱されています。○ヒヤリハット仕事をしていて危ないことが起こったが、幸い災害には至らなかった事象のことです。1件の重大事故の裏に、29件の軽傷事故、300件の無傷事故(ヒヤリハット)があると言われています(ハインリッヒの法則)。○保護具作業中の事故や危険から身体を守るために装着するものです。労働安全衛生法では、一定の作業・環境のもとでは、事業者は作業者に保護具を使用させなければならないとしており、作業の種類によって、作業帽・保護帽・保護手袋・保護長靴・防じんマスク・防毒マスクなどを使用することとなっています。○指差呼称KY(危険予知)活動の一環として、作業対象、標識、信号、計器類に指差しを行い、その名称と状態を声に出して確認することです。現在では鉄道業をはじめ、航空業、運輸業、建設業、製造業等、幅広い業界で行われています。○腰痛予防職場における腰痛は、休業4日以上の職業性疾病の約6割を占める労働災害です。職場で腰痛を予防するには、労働衛生管理体制を整備した上で、3管理(作業管理、作業環境管理、健康管理)と1教育(労働衛生教育)を総合的に実施することが重要です。また、継続的に職場での腰痛予防対策を実施する必要があります。
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