各事業所の取組81労働災害防止対策題はないかということが重要であることに注目して本人の状況を確認した。〇健康面・衛生面の配慮・個々の特性に応じて、ストレスチェックの際は質問項目が理解できるよう、指導担当者等が質問項目を一問ずつ説明するなどの配慮を行ったほか、本人の同意を得た上で個々の受診状況について産業医を交えて社内で共有した。・体調不良となった場合に休職しやすくするため、就業規則において休職に関する規程を改定し、個々の健康状態により、復職計画を立てやすくした。■ 改善後の効果〇企業全体への効果・指導担当者等自らの、積極的な声かけやコミュニケーションを取ろうとする意識が高まった。・職場全体が自分自身だけではなく、他の社員の健康にも気を配ることができるようになったり、障害のある社員の視点に立って安全面を考えることができるようになった。・清掃道具を壊れるまで使い続けてしまう社員に対しては、その都度手本を見せながら改善のための指導を行うとともに、事故を未然に防止するため周囲の社員が道具を毎日点検し、破損の恐れのある道具は早急に交換するなどの対処を行った。〇障害のある社員への効果・職場内でコミュニケーションが図られることで、障害のある社員も安心して仕事に取り組むことができるようになった。 以上のように皆が積極的に声をかけ合ったり、コミュニケーションを充実させることで、事故や怪我を未然に防ぎ、障害のある社員自身も安心して仕事に取り組むことができるようになるなど、企業全体で安全衛生の意識を高めることにつながった。 また、これらは、技能実習生や外国籍の社員などに対する効果的な指導にも相乗効果として表れている。
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