各事業所の取組84障害特性に対応した独自のリスクアセスメントの実施オムロン太陽株式会社すべての障害■ 改善前の状況・生産工場の現場では、知的障害、聴覚障害、肢体不自由等の様々な障害のある社員が勤務しており、製造工程ごとの潜在的な危険有害要因を見つけだすことが難しかった。・障害のある社員が働く工場として、健常者に比べてリスクの可能性が大きくなる労働災害は徹底的に防止する必要があった。■ 改善策1 労働安全衛生に関する国際規格を導入・小規模事業所でありながら、国際規格の労働安全衛生システム(現 ISO45001)を導入することで、労働災害の防止を徹底した。また、事業所として「誰もが労働災害によって身体的機能を失うことがない職場づくり」に向けての方針を明確にした。2 独自のリスクアセスメントの実施で危険有害要因を排除・国際規格の導入に合わせてリスクアセスメントを実施し、社内から危険有害要因を排除する運動を推し進めてきた。・リスクアセスメントを実施するに当たっては、以下の「リスクアセスメント手順」のように定常・非定常活動や職場内について、リスクアセッサー(評価者)が危険源を特定したのち、リスクアセスメントを実施(どの程度の被害を及ぼすかを見積もり)。その大きさなどからランクを付け、最終的に全体を見て優先度を付けて高い順に職場で改善していく。●リスクアセスメントの手順①調査指示またはヒヤリハット「中傷以上」時、アセスメント開始。②危険源の特定(情報収集など)実施。③リスクアセスメント実施(ハンディを考慮)④リスクレベルを考慮し是正計画および是正実施。⑤リスク結果について管理。
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