ケースブック
87/238

各事業所の取組85労働災害防止対策・リスクアセスメントの実施に当たっては、歩行時、休憩時などにも目を向けること、車いす、補助具使用の事故割合の評価を取り入れる、同じリスクでも障害のある社員にとってより重くなる場合にはランクを高くするなど、事業所に適した評価ができるように工夫・改善したリスクアセスメントを導入している。・リスクアセスメントの実施後は安全パトロールなど定期的に職場環境を点検し、必要に応じて留意事項を掲示して社内で情報共有を行っている。・ヒヤリハット制度を活用。一人1件/年を目標として報告書を提出している。目標を持つことで、埋もれがちなヒヤリハットを表に出し、危険と思われるもの、危険と感じた行動などまで目を向け、洗い出している。ヒヤリハット報告書には、簡易なリスクアセスメントの記録もされている。■ 改善後の効果①リスクアセスメントに基づき職場を点検したところ、高リスクを相当数発見することができた。その後、危険有害要因の排除のための活動を続けたことにより、年々危険度のランクの高いものが減り、職場環境改善に大きな成果を上げている。②危険有害要因の排除のための運動は、労働災害撲滅にもつながり、現在まで無災害日数を更新し続けている。③ヒヤリハット報告書のおかげで、見落としがちな不安全箇所、不安全作業の是正を行えた。④災害要因の削除、軽減により安心・安全に業務できる環境が広がり、品質の安定に一役買うことができた。■ 担当者の声阿部さん(経営企画部経営管理グループ) 「OHSAS18001取得時には事務局を担当し、昨年度よりISO45001 をあらためて担当しております。連続無災害日数は、ISO18001取得時がスタートとなっています。それ以降十数年間、休業を伴う災害は発生していません。これは、一部のスタッフの活躍や偶然ではなく、社長から現場社員(派遣社員、構内委託業者も含む)全員参加による活動の成果です。」

元のページ  ../index.html#87

このブックを見る