各事業所の取組88送迎バスの導入と公共交通機関の利用に関する社内研修を通じた通勤時の安全対策百五管理サービス株式会社すべての障害■ 改善前の状況・平成28年2月に特例子会社の認定を受け障害者雇用を進めたことで、障害のある社員が増えていった。最寄り駅から事業所までは徒歩30分、最寄りのバス停から徒歩10分と、交通アクセスが不便な場所にあり、荒天時や夜間の通勤等においては交通事故や防犯上のリスクがより高い状況にあった。・障害者の採用にあたって、特別支援学校や地域の就労支援機関からの実習を受け入れていたが、支援者から「実習に行かせたい方がいるが通勤できるか不安」などの声が寄せられ、受入れ可能な対象者が限られていた。■ 改善策1 送迎バスの導入【導入までの流れ】・障害のある社員や支援者、家族の通勤時の不安を取り除くため、マイクロバスによる送迎を行うことを検討した。・事業所で送迎バスの購入や運行に関してノウハウが不足していたことから、近隣で送迎バスを運行している事業所を探し、見学を行った。見学先では、公共交通機関で通勤する社員向けに最寄り駅から工場までバスによる送迎を実施しており、バスは自社で購入し運転手はバス会社に委託しているとの情報提供があった。・事例を参考に親会社と協議し、送迎バスの導入について承認を得た。・平成29年4月より、朝(往路)2便、夕方(帰路)1便で運行を開始した。利用者は障害のある社員を含めた公共交通機関による通勤者全員で、実習生も利用可能とした。また、事前に申し出のあった通院等による早退者の利用にも対応することとした。・現在は朝3便、夕方2便とし、最寄り駅の電車の到着時刻に合わせて運行している。
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