各事業所の取組96災害時の安心・安全向上に向けたプロジェクトチームの設置・対策の実践株式会社ニッセイ・ニュークリエーションすべての障害■ 改善前の状況1 災害時の車いす・クラッチ使用の社員の避難・屋内階段に脱輪防止ストッパー付きのスロープを設置したが、車いす使用の社員が自力で避難することは難しかった。・火災時に、車いす・クラッチ使用の社員は火元の状況に応じて、2階のバルコニーに一時避難することとしていたが、その後の救助に相当の時間を要することが想定された。・災害備蓄品は事務室と別のフロアに配置しており、車いす・クラッチ使用の社員が備蓄品を取りに行くことは難しかった。2 聴覚障害のある社員の避難・自動火災報知設備と連動した光警報装置は設置されていたが、トイレなどには設置していなかった。また、緊急地震速報と連動していなかった。3 災害時の対応の理解・安否確認システムは導入済みだったが、平成30年6月の大阪府北部地震の際、安否状況を報告できない社員、適切な避難行動を取ることができない社員がいた。・災害に関する基礎知識が不十分な社員がいた。■ 改善策1 障がいのある社員を中心とした災害対策プロジェクトチームの立ち上げ・障がいのある社員を中心とした災害対策プロジェクトチームを立ち上げた。実際の災害発生時・訓練実施時に判明した課題等を踏まえながら、さまざまな障害に配慮した、災害時の安心・安全向上に向けた取組を推進した。2 災害時の車いす・クラッチ使用の社員の避難・車いす使用の社員が自力で避難できるスロープを設置した。外周を取り巻く、緩やかな傾斜角度(バリアフリー法の基準よりも緩やかな1/20)とした。
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