障害者の職場改善ケースブック
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110知的障害精神障害障害特性に応じた工夫をすることで作業効率をアップさせた取組◆取組の背景◆取組 障害者の雇用継続を図る中で、効果的な支援を実施するために個々の障害者の障害特性を把握することが重要であるが、就労する障害者の障害種類が多様化してくることにより、従前の方策では対応しづらくなってきた。知的障害、精神障害の特性を大きく3つに区分して、それぞれの特性に合わせた取組方針とした(身体障害については、個々の障害部位に合わせた対応とした)。〇重度知的障害指示は可能な限り簡潔に、色・番号・イラスト等で分かりやすく表示する。現場では言葉だけでなく簡単なジェスチャー(手信号)でも意思確認する。また、指示後の理解確認においては必ず復唱させてからその後の実行動で再確認をすることも重要。〇重度以外知的障害支援者が障害のある社員の話(訴え)を最後まで聞くことが重要とのスタンス。全て聞いたうえで、間違っている点があれば、その理由を細分化して内容の補足を説明し再指導、伝達する。〇精神障害言葉のとらえ方の個人差が大きいので、複数人で聞き取りを行ったうえで、課題を整理する。できるだけ曖昧な言葉は使わないようにする(例:「具合はどうか?」→「お腹の調子は?」)。また、大声を発生してしまう者については、言葉を指導して時刻や注意に関する掛け声や号令に転換し発声させる事によって、周囲に対する配慮と現場の集中力を切らせないような工夫を実施。有限会社西部産業

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