障害者の職場改善ケースブック
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111(左)意思疎通が難しい社員が健康状態を指さしで表明できる体調確認ツール(右)作業の順番や指示を正確に伝えるための数字と色による工夫◆取組後の効果◆担当者の声(製造部署 課長 大下様)障害特性に応じた工夫を各工程で行ったことにより、作業が効率化され、生産性も向上した。また、障害があったとしても可能な限り3工程以上の作業をマスターすることを当面の目標とすることができた(多能工化)。さらに意欲と能力がある社員は、さらに進んだ工程をマスターできるような環境も整備することができた。障害特性に応じた支援方策をとることにより、課題を残すことなく効率的な作業を行うことができた。障害のある社員本人が納得できる環境での就労が継続できることにより、高い定着率に結びついたと考えられる。これまで障害者には危険ではないかと思われていた工程(刃物やドリル系の作業工程)についても、練習を通して安全に問題なく作業することができるようになりました。さらに、そのことが社員自身の職務を広げるモチベーション向上にも影響しています。また、本人の成長と共に目標設定や支援方法を変えていく事も重要です。

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