障害者の職場改善ケースブック
114/198

衛生管理健康コミュニケーション日常生活セルフコントロール健康・衛生管理対人技能112職務プロセス評価表支給品を含む持ち物管理ができ、提出物を期間内に提出することができる毎日髭を剃り(男性)、爪は週に1度切る出勤時には毎日洗濯されたものを着用し、季節に合わせた清潔感がある装いを心掛け、装飾品などを身に付けたまま職場に入らない髪の毛は約2カ月に1度切り(男性)、髪の毛が方につく場合は必ずまとめ(女性)、清潔な髪形を保ち、頭髪の色はカラースケール内である白衣、手袋等を決められた通り正しく着用できる仕事に影響がないように家庭での過ごし方を考えて計画、行動できる体調が悪い、痛みや疲れ等が言える定期通院、服薬があれば守る、または必要に応じて通院するか、家族、支援機関、上司に相談できる人の話を最後まで聞くことが出来る「おはようございます」等、基本的な挨拶を自分から相手に伝わるように言える指示指摘注意に対して、声に出して返事をすることができる機械操作時や通行時に声掛け、意思疎通が出来る相手の事を○○さんと呼び、敬語・丁寧語で話せる、話そうとする感謝や謝罪の気持ちを言葉にして相手に伝えることができる人の嫌がることや、悪口を言ったり、迷惑をかけることをしないストレスに対して感情をコントロールし、人によって態度や口調が変わらないその日の私的な気分のムラに左右されることなく作業ができる指摘・注意に対して素直に聞き入れることができる(言い訳しない、嘘をつかない、不貞腐れない)失敗や悪い物事に対して正直に、素直に伝えることが出来る(嘘をつかない)周囲と意見が食い違ったり、自分の思うように他人が理解・行動しないときにも冷静に対応できる知的障害オープンな基準で業務評価を行い、モチベーションの向上に結び付けた事例◆取組の背景◆取組 ①客観的評価(職務プロセス評価、作業能力評価)障害のある社員について会社が一方的に評価するのではなく、社員自身も納得できる明確な業務面での評価が必要と考えていた。一方で、会社が業務面で求めていること以外にも真面目に取り組む姿勢や礼儀正しさといった日常面での評価も必要ではないかとも考えていた。職業準備性が重要であるとの観点から、健康管理や日常生活管理(身だしなみ、余暇活動、睡眠時間確保等)や対人スキル(挨拶、声掛け、セルフコントロール)を職務プロセス評価として評価する。加えて、作業能力評価として、業務を細分化・スキルマップ化し、「一人でできる」を基準とした作業能力評価を行っている。各個人の作業能力が視覚的に分かるよう一覧にし、事務所に掲示(社員全員が閲覧可)している。株式会社王将ハートフル

元のページ  ../index.html#114

このブックを見る