障害者の職場改善ケースブック
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116すべての障害定期面談に基づく「多能工化の推進」及び「新人事評価制度構築」◆取組の背景◆取組 ○作業の見える化現社長が就任当時、若年社員の離職が多く、その原因を確認するために、一人ひとりと面談を実施した。この過程で休暇を取得しやすい環境づくりのための多能工化の推進と同時に、新しい人事制度の構築によるモチベーション向上を図ることが障害の有無に関わらず、全社員にとって必要であると感じた。全ての業務(作業)を記載した「業務一覧」及び業務に必要な資格等を記載した「資格一覧」として整理することで、作業の「見える化」を図った(資料・支援ツール(P163))。○新評価制度(Try navi制度)の構築資格等の習得難易度に合わせてポイントを付与し、基本給に連動させることで多能工化の推進を促すとともに、これらをベースとして、a)等級制の導入、b)等級ごとに必要となる能力表、c)賞与につながる独自の評価基準シート等を作成し、新しい人事評価制度(Try navi制度)を構築した。評価基準シートは、事業所スローガン「FACTORYからWACTORY(「和」「枠取り」「ワクワク」の意味を込めた造語)へ」やSDGsに関連する環境改善や地域貢献等への企画、取組を評価するものである(資料・支援ツール(P164〜166))。○説明会実施及びフォロー体制取組に対する理解促進や加速を目的として、社員に対する説明会を実施するとともに、3ヶ月ごとに育成シート(資料・支援ツール(P167))を活用した評価面談等を行い、育成面談をフォローする仕組みを構築した。新和金属株式会社

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